おくればせの

（おてがみがかわいい(╹◡╹)）
（噂はとても、はやい）
（水色のガラスを裏表ひっくり返しながらまじまじと見）
（早速両手の爪を丸く整えてみる）
（つくってみた、すごいなと思う）
（鞄に忍ばせる）

（紅茶を淹れて、ドーナツをいただく）
（シナモンの香りはとても好きだ）
（まふまふと味わう）
（いい香りのおいしいものたちで感覚がいっぱいで）
（他のことを少しの間だけ全部忘れていた）
（余韻のあとは、からっぽの頭に元気が湧いてきた）

（モヒカンさんに感謝を告げて受け取る袋）
（見覚えのある色と文字に、目元が緩んで）
（マカロンのゆるきゃらにもほころぶ心地）
（やはり紅茶と、それから薔薇ジャムを出してきた）
（考査は強い、一緒に頑張るもできる、競うもできる）
（今にも声が聞こえてきそうな手紙だと笑った）

（白に染まれ！！　染まった）
（なるほどホワイトだなと、チーズとオイルを見る）
（お手紙の通り、サラダにしていただいた）
（トマトを添えてから、これじゃ白くないなと思う）
（そして目指す数字が決まったところで）
（わいわいを楽しみにするのだ）

（おとなっぽいお手紙だと思ったけど、大人だった）
（といきはいいと思っても、本人にとっては違う、よくあること）
（見せたい姿を見る機会があればいいなと思う）
（抹茶ロールケーキには緑茶カプチーノを合わせて）
（苦いと甘いがちょうど良くてとてもおいしい）
（好きな色の中にいる黒猫を指でなぞる）

（いつもとても綺麗なお手紙だと思う）
（内容を見て、思わず、ぐっときてしまった）
（自分でも、そう思えたら、きっと）
（大変凝ったクッキーと、ティーハニー）
（写真を撮ってから、紅茶を淹れた）
（かわいくておいしいはすごいといつも思うんだ）

（この顔好きなんだよなあとほんわりする）
（メールの御礼をいつしようかと思いながらかりかり）
（お砂糖味だったり、胡椒だったり、変わり種だったり）
（かりんとうはおいしい）
（緑茶を淹れてよく味わう）
（いつもありがとうは、此方の台詞だと思う）

（ハートがいっぱい）
（キャンディは持ち歩き飴）
（マシュマロはココアに浮かべた）
（クッキーはそれと一緒に食べて、マカロンは別日に珈琲のお供）
（いつの間にか彼女と同じように呼んでくれるひとが増えていた）
（名前、あだ名はすごいなと思っている）

（手袋がこんな形で帰ってくると思っていなかった）
（ドライフルーツのパイ、みつしりすぎて笑ってしまった）
（朝ご飯と昼ご飯はこれになる）
（噛みしめる度に味がじんわりしみてとても美味しかった）
（求めたら応えてくれる、自分のできる範囲をきっちりしている）
（また何かで一緒に遊べないかと考えもする）

（箱を見て溜息をついて、箱の底をみて溜息をついた）
（このひとも芸術のひとなんだなと思う）
（爽やかな柑橘の香り、その日早速お風呂に入れて）
（眉間の皺の解れる心地、すうっとする心地）
（といきはといき、思ってくれるひとの多さもじんわりで）
（その日は、のびのびと泳ぐ夢を見た）

（今年もどうぞよろしくのこころ）
（可愛い瓶は、光に透かして、表情を緩めた）
（ミルクキャンディは心を滑らかに溶かす味）
（可愛いにも、色んな種類があって）
（といきのできる可愛いは、彼女のとは違う）
（女の子らしい、カワイイだと思う）

（ビスケットの上に、マシュマロを乗せてトースターへ）
（上手いところで取り出さないと焦げてしまう）
（とろとろにとけたマシュマロの上に、更にビスケットを重ねて）
（マシュマロサンドにする）
（あったかくて、甘くて、さくさくで、とろけて、）
（途中、涙が滲んだのは誰も知らない）
（がんばる）