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届いた数々の言葉への
（届いた順番に）
（見る、赤マントからのメール）
（気持ちを汲んでくれるのが上手だといつも思う）
（そしてやはり、見守るひとの視線）
（役者な彼と、彼を含む仮装組を思い出して）
（やっぱりあの夜は特別だったと噛み締める）
（見る、ハートの女王からのメール）
（彼女は、自分の体調よりも、他人に心を砕く）
（白い部屋でひとりのときのために）
（彼女の大好きな人たちとの思い出を）
（沢山切り取れたらいいと思う）
（見る、怪盗からの手紙）
（彼女は、案外日本の言葉を用いるのが上手だ）
（案外もなにも、喋ったときも上手だったなと思い返す）
（そして、粋な気遣いをくれる）
（次に話す内容は、いっぱいある）
（見る、笛吹きからのカード）
（たった二行の言葉、短いひらがなの文）
（それは、今回の全てを表す言葉だった）
（今日が終われば絵に戻る、海の世界）
（思い返す彼女の顔、つい、ほころぶ口許）
（見る、ハーピーからの手紙）
（祈りと少しの涙の染みと笑顔の欠片）
（自分と同じ気持ちが彼女にもあって、嬉しかった）
（繋がりを表す言葉に、解けるような心地）
（次はきっと、甘い香りの中で）
（見る、おおかみからの手紙）
（あの時声をかけて本当によかったと思う間）
（惜しくても前を向ける、そんな彼女の言葉に）
（背中を押された気分にもなる）
（うっすら残る何かの跡、想像して、目元が緩んだ）
（見る、黒い魔女からの手紙）
（知らなかった一幕を垣間見る、想像する）
（話そうと思うと、あとからあとからでてくる自分と同じ彼女）
（やっぱり、皆と話したいと、改めて思った）
（そして、描かれた月夜の海に、潮の匂いと波の音が恋しくもなる）
（見る、ドラキュラからの手紙）
（彼女の中で重ねられた気持ちに吐く息は緩く喜色を湛え）
（あの沢山の百鬼夜行のなかに、居た、本物の可能性）
（……図らずも意味合いの近い状態だったのだろうかと、考えて、うれしくなった）
（そうして己が浮かべたのは、彼女の「世界平和」だった）
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