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十人十色のお手紙のはなし

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(――色の手紙)
(かわいい君からの愛の籠った手紙)
(あの短い時間で自分の為に考えてくれたことが嬉しくて)
(これもまたひとつの、つながりになればと思った)

(――色の手紙)
(ひとつの文章がやけに心に焼き付いた)
(頭と締めの言葉は初めて知った)
(知らなかった面を垣間見たような心地だった)

(――色の手紙)
(にぎやかな紙面につい口元が綻み)
(君の瞬発力が生んだ「うれしい」だと思った)
(願ってくれた分以上君に楽しいがあるようにと願う)

(――色の手紙)
(白の上の一面の青、色は描かれなければ色でしかない)
(君が見てきたものこそに惹かれるから)
(お互い素敵を紡いでいけるようにと拳を握る)

(――色の手紙)
(何となく髪の色と似て溶けそうだと思った色)
(イメージそのままだよ、と思わずつぶやいてしまった)
(記された名を指でなぞってみる夜)

(――色の手紙)
(紅茶に入れるのもおいしそうだと思った)
(あのあたたかい空間、一時の笑顔の理由になれたなら)
(こんなに嬉しいことはないと思った)

(――色の手紙)
(らしい言葉に、肩が揺れた)
(それと、この字を見るに気が引き締まる思い)
(もうすぐ、目の前)

(――色の手紙)
(声がなくともその人が伝わってくるような心地)
(末尾に目を丸くした)
(考えるような顔をして、カレンダーを見上げる夜)
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